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7月28日、長崎商工会議所造船造機部会との共催で経営者等を対象に講演会を開催しました。
経営者研修会は、会員企業経営者の資質向上・意識改革を目的に毎年開催しているもので、講師に日本舶用工業会会長(佐世保商工会議所副会頭、辻産業会長)辻 昌宏氏を迎え、「造船・舶用機械関連業を取り巻く環境と、わが社の経営戦略」をテーマに講演いただきました。
辻氏は、同工業会や関係団体等での造船・舶用機械関連業に関する現状分析や今後の見通しなど、最新の情報を紹介されました。「今後、国際競争、原材料等の価格動向には慎重な対応が必要だが、世界経済は2020年まで成長基調にある。特に海運業界は強気の見通しをたてており、船舶需要も現在の1.5倍になる」などの予測を説明され、また、辻産業の事業については、船舶用荷役機械、船体ブロック、上構ブロック総組、大型プラント、陸上用大型クレーン、橋梁、水門、発電風車用支柱等を主製品に2002年に中国へ進出してからの事業展開や、新たに船舶建造事業に進出していることなどを披露されました。最後に、現在、造船業界が積極的な投資を行っていることにも触れ、長崎・佐世保が造船城下町であることにプライドを持ち、過去の経験則にとらわれず、自信を持って攻めの経営に転じて欲しいと参加者にエールを送られました。
当日は、関係企業の経営者など約70名が聴講し、講演後には活発な質疑応答も行われました。 |