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今回は、「産業集積と地域経済〜集積のパフォーマンスを最大化するために〜」と題し、長崎大学経済学部の山口純哉助教授より講演いただきました。 山口助教授は、産業集積には、コスト削減や創造・模倣によるメリットがある一方、個々の企業が、何らかの意思決定を行う際、集積に存在する他の企業の意思決定を考慮に入れた上で判断するため、結果的にどの企業も消極的な意思決定を行ってしまうという「囚人のジレンマ」をデメリットを挙げ、デメリット克服のためには、−リーダーが長期的な利得の存在を周知徹底すること、積極的に行動した企業の利得を高く設定すること、確固たる企業間協調を確立すること−が必要と述べ、行政・大学・マスコミ・住民がリーダーをサポートすることも肝要としました。 また最後に本会に対して、各種の団体の議論や行動を統合する役割やそうした内容の公開を求めました。 当日は、会員事業所等より20名が聴講しました。 |
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